小説
初めて読んだ村上春樹の長編も『ねじまき鳥クロニクル』だった。『風の歌を聴け』というデビュー作の中編だけは読んだことがあったが理解できず、面白さがわからず、それ以来しばらく村上春樹には手を付けなかった。でもふと思い立って『ねじまき鳥クロニク…
前から行きたかった競馬場にようやく行った。 去年の年末。有馬記念などではなく愛知にある中京競馬場です。 名鉄で向かう。普段は急行は停まらないんだけどレースがある日は中京競馬場前駅にも停まってくれる。たぶん。 あいにく一日中小雨が降っていたんで…
今年読んだ紙の本はほとんど小説で、75冊だった。Yomooというアプリで記録をつけている。 上の本ほど最近読んだ本。仕事のために読んだ本は除いています。 こう見ると結構偏ってるな。でもまあ好きに読むのが一番なのでヨシ。 今年読んだ本で一番面白かった…
マジでめ……っちゃくちゃ面白かった。 これが、エンターテインメントですか……。 IT(1) (文春文庫) [ スティーヴン・キング ]価格: 1045 円楽天で詳細を見る 文庫本だと全4巻。ちょっと長いかな~と思ったけど怒涛の勢いで読めた。 よく大人になると本が読…
ここでいうインターネットホラーとはインターネットに関する怖い話ではなく、インターネットで読める・視聴できる怖い話のことです。私が勝手に言っています。 最近いろんなホラー作品がよく話題になっていて、ホラーが流行ってる感ありますよね。それとも私…
若い女性が主な被害者となる連続誘拐殺人事件を描いた犯罪小説ですね。(フィクションです) 1990年代後半に連載されていた作品で、物語の時代設定もそのあたり。文庫本だと全五巻。 犯人が誰なのかは早めに読者に明かされていて、ミステリではない。犯行方…
特殊性癖とマイノリティを描いた話ですね。 どうしたって議論になりやすいテーマだし、話題になってたのもむべなるかなという感じ。 正欲 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 以下、ネタバレありありの既読者向け感想&批判です。 読…
ホラーが読みたいな~と思い、「ホラー おすすめ」とかで調べていたら名前が挙がっていたので読んでみた。小野不由美の『屍鬼』。 記事の前半ネタバレなし、後半からネタバレあります。 屍鬼(一) (新潮文庫 新潮文庫) [ 小野 不由美 ]価格: 990 円楽天で…
村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』を読み、「なんか世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドと似てる気がするなあ」と思って読み返したら最初に入ってる「世界の終り」の地図からして同じすぎて笑った。 街とその不確かな壁(上) (新潮文庫) [ 村…
富岡多恵子『芻狗(すうく)』という短編集を読んだ。 波うつ土地・芻狗【電子書籍】[ 富岡多恵子 ]価格: 1155 円楽天で詳細を見る ↑私が読んだのは図書館にあった講談社の単行本だけど、売ってなかったのでこっちを出してます 何なのか、と言いつつ、わかっ…
近ごろ、なぜか短文SNSでの投稿がさっぱりできなくなった。原因は不明。熱くなれるような新規コンテンツをここしばらく摂取していないからかもしれない。 でも文章を書きたいという気持ちはいくらかある。のでたまには日記でも書く。 十二国記読み直してる …
マジで何だったんでしょうね、『NO.6』って。 リアタイ勢だったころは毎巻毎巻脳を焼かれて、読み終わってしまうと絶望し、新刊が出るのを生きがいに学校へ通っていた。 今回しばらくぶりに読み返したんですけど、ウン年経っても色褪せず面白い。本当にあり…
小川洋子「妊娠カレンダー」は何よりも、妊娠にまつわる「喜び」だとか「祝福」だとかが徹底的に排除されているところが特徴的だ。書かれているのは、不自然、違和感、不快感。 妊娠カレンダー (文春文庫) [ 小川 洋子 ]価格: 682 円楽天で詳細を見る なお…
メールフォームでおすすめいただいたので読んでみました。 男ともだち (文春文庫) [ 千早 茜 ]価格: 781 円楽天で詳細を見る メールフォームからお送りいただいているメッセージ、反応返せていないんですが全部見てます。おすすめいただいた作品もゆっくり…
白石一文は、大学生のときに『この世の全部を敵に回して』を買って、かなり序盤で読むのをやめた記憶があるのでほぼ初読。 僕のなかの壊れていない部分 (文春文庫) [ 白石 一文 ]価格: 924 円楽天で詳細を見る 正直、中盤ぐらいまでずっと主人公の言動が癪…
いろいろあって仕事がいやになることがある。なぜこんなことをしなければならないのか、と思う。 歯医者に行ったあとカレー屋に行って、村上春樹『羊をめぐる冒険』の続き、『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでいたらこんな一節があり、「わかる…………」になっ…
いろいろ読んだので、簡単な感想を書く。 山白朝子『私の頭が正常であったなら』 長谷川眞理子『進化的人間考』 國分功一郎『暇と退屈の倫理学』 芦花公園『異端の祝祭』『とらすの子』『聖者の落角』 村上春樹『羊をめぐる冒険』 千葉雅也『オーバーヒート…
乙一の短編集『ZOO1』の中に「カザリとヨーコ」って話があるんですが、これがも~~どん底みたいに悲惨な境遇にいる中学生が主人公なのに、読んでると謎の元気が湧いてきて好きなんですよ。 ZOO 1 (集英社文庫(日本)) [ 乙一 ]価格: 638 円楽天で詳細を見…
以前読んだ『青が散る』がめちゃくちゃ面白かったので、それ以来宮本輝の作品をいくつか読んでいる。 今回は『星々の悲しみ』という短編集を読んだ。 星々の悲しみ (文春文庫) [ 宮本 輝 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る 好きだったシーンはまず、表題作「…
富山かな?と思ったら富山だった。 陰鬱陰鬱陰鬱な北陸の冬と雪がこれでもかと描写されていて、これだよこれと思った。 夜の隅のアトリエ 作者:木村 紅美 文藝春秋 Amazon 初めて読む作家だったが、感情の乏しい淡々とした文体が好みだった。 この描写が特に…
マチネとソワレの話は以前もした(下記リンク参照)が、13巻であった「春琴抄」の回が好きだったのでまた書く。 谷崎潤一郎「春琴抄」は青空文庫でも読めます。私は青空文庫ビューアのアプリで毎日空き時間にちょっとずつ読みました。短めなので結構すぐ読めま…
5年ぐらい前に初めて読んだときも「あ〜〜いい本だな〜」とは思ったんですけど、それからいろいろあって、転職して、首都圏にやってきて、すさまじい人混みに揉まれて、友達の結婚式に出て、「人生」をそろそろ真面目に考えるようになった今読んで「私だ」っ…
近親相姦かくあるべし、というような本だった。私はこれ読むまで別に近親相姦ものは好きでも嫌いでもなかったし、読み終わった後でも好きでも嫌いでもないが、「父と娘の近親相姦なら『こう』じゃねえとな。」と思った。 もう序盤の「匂わせ」描写がほんと~…
これまで読んできた村上春樹の短編集の中では一番好きだった。 長編は好きなのが多いんだけど、短篇はこれまであんまり好きなのに出会えていなかった。『レキシントンの幽霊』とか『回転木馬のデッド・ヒート』、『パン屋再襲撃』とかいろいろ読んだ気がする…
なにこれ……? ハチャメチャに、面白い…… 世界にはまだまだ面白い本がある。 私、最近まで(厳密にいえば2022年に「ファイアーエムブレム風花雪月」という神々が作りしゲームに出会うまで)ずっと「ファンタジー作品」というものに抵抗感を抱いていて、中学生…
人からもらった宮本輝の『青が散る』を読んだ。読む前はあんまり期待してなかったんだけど、読み終わってみたら「め……めちゃくちゃ面白かった~…………」って空を仰いで呆然とするぐらいに良い小説だった。 『青が散る』の舞台は1960年代、大阪。茨木市に新設さ…
描写がめちゃくちゃ上手いからこそキツい本ってあるよね~ 芽むしり仔撃ち (新潮文庫 おー9-3 新潮文庫) [ 大江 健三郎 ]価格: 605 円楽天で詳細を見る 大江健三郎は『芽むしり仔撃ち』と『死者の奢り・飼育』ぐらいしかちゃんと読んだことはないんですが…
私は中村文則の『何もかも憂鬱な夜に』という小説を崇拝しているんですが、又吉直樹がその本の感想を『夜を乗り越える』って本の中で書いてて、それ読むと私が『何もかも憂鬱な夜に』読んで思ったことがほとんどそのまま書いてあった。私が書き添えること、…
赤ちゃんの喃語を「ばぶ」「ばぶばぶ」みたいに表記するのって結構最近(早くても戦後とか)のことかと思ってたんですけど、夏目漱石『吾輩は猫である』(1905発表)読んでたら赤ちゃんが「ばぶ」と言うシーンがあって驚いた。 それで赤ちゃん言葉「ばぶ」はい…
『死の棘』やっと読み終わった。会社の始業前と昼休みに毎日ちょっとずつ読んでたんだけどそのたびに気が滅入った。夫の浮気が原因で発狂した妻と、その妻と抱き合いながらぬかるみの中を滑り落ちていくようにして自身も狂っていく夫の話。 (今週のお題「最…