まくら

読んだ本や好きな文章の感想

2025年に読んだ小説と漫画

今年読んだ紙の本はほとんど小説で、75冊だった。Yomooというアプリで記録をつけている。

上の本ほど最近読んだ本。仕事のために読んだ本は除いています。

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こう見ると結構偏ってるな。でもまあ好きに読むのが一番なのでヨシ。

今年読んだ本で一番面白かったのはやっぱりスティーヴン・キングの『IT』だな〜。小野不由美の『屍鬼』もよかった。

 

 

小説に加えて漫画も読んでいます。今年初めて読んだ作品だけじゃないけど、やっぱり好きだぜ〜!!と感じたものも含めて好きな作品紹介。

 

 

よしながふみ『大奥』

ドラマにもなっていた男女逆転大奥のお話です。赤面疱瘡(あかづらほうそう)という男子だけがかかる奇病が日本に蔓延して男子の数が激減するのですが、そんな世界線の江戸時代を描いたif歴史物語。

 

心理描写の機微が素晴らしい。説明しすぎない余白の美というのがありますね。表情から心情も推し量れるのが、小説とは違う漫画の良いところ。

やっぱりお万の方と家光の話が好きだ〜。お強うなられた、美しうなられた、それはあなた様が母におなりになったからや。しかし……。美しく、悲しい物語だった。

日本史めちゃくちゃ苦手だけどこれはスッと読める。ありがたや。

いまは二週目か、三週目か。平賀源内のところに入ったけど読み進めるのが怖い。

 

 

平鳥コウ・山田J太『JKハルは異世界で娼婦になった』

大変失礼ながら私は「異世界転生モノ」が好きじゃないです。なぜなら「他人が楽して勝ち進むストーリー」の何が面白いのかわからないからです。

私は「世界ってクソだけど、そこをで必死に生き抜こうとする人間は美しい」という話が好きなので、というかそういう自分が生きるためのよすがを得るために物語を読んでいるので、いわゆる「異世界チート」「強くてニューゲーム」的な話にはまったく惹かれません。

 

でもこの作品は違うんです。むしろ、大筋はアンチ・チート物語

現代日本のある女子高生と男子高生が事故に遭って異世界に飛ばされるんですが、その異世界は男尊女卑が激しい社会だった。

男子高生は神様からかなり強いスキルを与えられ、有名な冒険者になる。一方主人公である女子高生ハルは、女性ができる仕事は娼婦ぐらいしかないと知り、娼婦になる。

男子高生がチート使いまくって楽してカースト上位に君臨する一方で、ハルは娼館で娼婦として働くわけです。でも!ハルのめちゃくちゃいいところは、明るく、卑屈にならず、ベストを尽くして働こうとするところ。もちろん仕事の厳しさは描かれますが、ハルはめげない。どんなときでも潰れない。

いっしょに転生した男子高生から「こんな世界で女一人で生きるのは大変だ」「おまえを守ってやりたい」って言われても、「お前なんかに守られなくたって生きていける」「私だって今まで自分の力で生きてきた」と一蹴する。本当に応援したい主人公。

 

あとですね〜絵がすばらしい!季節感、空気感、陰影がしっかり描かれる。漫画としても読みやすいし、演出も工夫されてるし、表情も上手いし、かなり好きな絵。夕暮れに外で話してるときには頬に影が落ちる、そういう丁寧な描写が好きなんです。

 

展開も面白い。あんまり詳しくは言えないけど、雨のなかの戦場、あの巻は痺れました。私と同じような理由で異世界転生モノ毛嫌いしてる人には一度読んでみてほしい…。

 

 

山田弘之『ちひろさん』

元風俗嬢・現弁当屋ちひろさんの生き様を描いた漫画。

本当に好きな作品。成長しなきゃ、何者かでいなきゃというプレッシャーに疲れたときに読みたい。というかもうずっと読んでいたいですね。

マジでちひろさんみたいになりたい😭😭😭

こういう人間憧れる。明るく人当たりがよく、しかし自分は譲らない。言うべきときは言い、おもねらず、人間愛がある。そして暗い。

ちひろさんが一人で冬の夜を過ごす話が好きだ〜。こういう夜があるから人間でいられる。文学なんですよねちひろさんは。

 

 

新井英樹『宮本から君へ』

文房具屋の営業サラリーマンが仕事や恋愛に奮闘する話。社会人の青春ですね。令和的なスマートな働き方、恋愛の仕方からは対極にあるような泥臭い青春。これがいいんだな。

いまは二週目。以前記事を書いた『RIN』『ザ・ワールド・イズ・マイン』の作者である新井英樹の初期作品です。

新井英樹の独特な空気感はこのころから十分あるが、コマ割りがいまとちょっと違っててなんか手塚治虫っぽい?斬新な表現を意識しているように感じる(手塚治虫のコマ割りを斬新と表現するのも妙なことだが…)

この漫画の見どころは、特に後半の恋愛の話に入ってから……映画にもなったところかな?ほんと残酷で鮮やかで、これぞ新井英樹よ。

 

最新作『SPUNK』も読みました。結構異色の作品かなと思ったので今度その話もしたい。

 

 

いつまちゃん『来世ではちゃんとします』

アセクシャル、セフレ5人持ち、沼らせ男、処女厨、風俗嬢ガチ恋勢など、性的にクセのある人たちの生き様を描いた漫画。ほかにも同性愛者、リョナラー、風俗嬢、整形沼に落ちた人などなど、たくさんの人が出てきます。

今度絶対一つの記事にしたいと思ってるんですが、本当に面白いです。なんでこんなに「人生」を描けるんですか?どれだけの視点と想像力を持っているのか?こういう人が「物語の創造者」になれるんですよね……。

 

 

私が好きな本の感想を書いているだけのブログを読みに来てくださっている方、いつもありがとうございます。お暇があったら来年も来てください。